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サカナクション ~ 『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』('11)

岩手県遠野市、道の駅風の丘。

文字通りの丘を渡る風に吹かれながら、地元産の野菜や山野草の苗を目的もなしに見ていると、
割れ気味のスピーカーから、サカナクションのこの歌が流れてくる。




   *   *   *

1週間の夏休み。

前半は、震災後2回目の釜石市でボランティア。

1回目は7月下旬。
市街にはまだまだ壊れた家屋とガレキの山。
行き交う自衛隊のトラック。
街に立つと、津波が襲ってきた時の音が聞こえてくるような生々しさ。

2回目の今回。
街はだんだんと片付いてきている。
壊れた家屋は取り払われ、僅かに残った家々の土台を夏草が隠している。
空は一層高く、まるで遺跡か遺構の前に佇んでいるよう。

働きアリがせっせと巣穴を掘った土で蟻塚を築いていくように、
ガレキは少しずつ確実に、ガレキ置き場にうずたかく積まれていく。

自衛隊もすっかり撤退して、少しずつ以前の日常が。
市街のスーパーにも多くの人(スーパーを失った周辺の町からの買出しが多いとのこと)。
若者離れの街に、全国から来るボランティア達が若々しい声を響かせる。

ボランティアの仕事も、今回はガレキ掻きよりも仮設住宅の引越しの手伝い。
釜石市は仮設住宅が充足しているとのことで、
少しでも条件の良いところに移ることが多いとのこと。

家をすべて流された単身のお祖母さんの仮設から仮設への引越し、
と聞くと感覚的には楽勝、と思うのだけれど。
赤十字から支給された家電セット、洗濯機、冷蔵庫、テレビ、炊飯器と電子レンジをはじめとして、衣類とか布団とかテーブルとかの大量の支援物資。
大人6~7人で、汗を大量にかいてクタクタになってなんとか運びきる。

前回も今回も意外だったのは、地元の人たちが自身の震災の体験を積極的に話してくれること。
あまり振り返りたくない、というより話すことで何かを確認しているようにも感じる。
ただ、ご高齢の方々については、わからない言葉が時々挟まるのが残念。


後半は、花巻の大沢温泉の自炊部に2泊。
有名な露天風呂には滞在中7~8回入ったけれど、いつも貸切状態。

6帖間に一人はいいとして、廊下との境目は鍵のかからないフスマのみ。
そこからはいろんなチャンネルのテレビの音やら話し声やら歩く音やらが漏れ聞こえてくる。

ポータブルDVDプレイヤーで、これまで見る時間がなくて溜まったDVDを見る。
見終わったら温泉にはいり、そしてまたDVD鑑賞という2日間。

夢のような2日間だったが、残念だったのは見たDVDがほぼ全てハズレだったこと。
笑うしかない。


   *   *   *

そういえば、釜石のボランティアで一緒だった、気のいい大阪から来たJR西の若い運転手の2人。
「紀勢線運転してる時に津波来たらどうしようかと考えちゃいます」
っていっていたけど、今回の台風でその紀勢線の橋が流されちゃった。

どうしてるかなぁ。

by allsummerlong | 2011-09-04 23:27 | その他 | Trackback | Comments(1)

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Commented by フェイスブック at 2011-10-29 17:01 x
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