ぐるっと一周回って、J-pop
中学生や高校生ぐらいの男の子は、物心がつくと同時に洋楽にカブレだすもので、
自分自身の場合は、ジョン・レノンとのありがちな出会いが、国産の音楽(当時はJ-popなどという言葉はなく、いわゆる歌謡曲・ニューミュージックというあたり)との決別の瞬間だった。
その後、ブライアン・ウィルソンを経由して、
何故か、ミルト・ジャクソンを入り口に、深遠なるジャズの泥濘に潜り込んでしまった。
その後、箸休めのつもりのアーノンクールからクラシックにも足を入れてしまい、現在に至っている。
なぜだろうか、20世紀の後半は「チャート」というものにとても敏感で、
初登場オリコン何位とか、何週連続ベストテン入りとか、そんな価値観がひとつのスケールとなっていて、
違和感を感じていたことを覚えている。
それはさておき。
そんなこんなでご無沙汰していたそのJ-pop(噛み締めるとおかしな言葉だけど)に
このところ、20年もの歳月を超えて、再び接近中。
何が素晴らしいって、何しろ、近所のTSUTAYAで借りることができる。
あるいは、Book-offで購入することもできる。
少なくとも、遠くの中古CD屋に赴いたあげく手ぶらで虚しく帰ってくることはない。
(それもまたよしだけれど、それが続くとモチベーションが…)
* * *
まず、今年メジャーデビューのFated Lyeno の get over trials

HMVのレビューは以下のとおり
「メロディックパンクの疾走感、JAZZを基盤とした16ビート感、そしてエモの激情を併せ持つ若干20歳の大型新人バンド、Fated Lyenoの1stミニアルバム、ついに登場!「偽りのない運命」という意味を持つバンド名の通り、正しく嘘偽りのない高い演奏技術と必殺の泣きのメロディでシーンを揺るがすことになるでしょう。」
「若干」の誤植はご愛嬌だけれど。
メロディックパンクという細かいカテゴライズがあることにもびっくりするのだけれど、
「高い演奏技術と必殺の泣きのメロディ」というのは、それなりにコピー通りで、
1曲目の前奏が始まると、高い演奏力でグイグイと押していく。
で、曲の出だしでびっくり。なんという英語の下手さ加減。
しばらくは、英語とも認識できないほど。
歌自体はそれほど下手でもないので、日本語の適当な歌詞で歌えばいいのに、
(若干、まとまりのないゴチャついたコンセプトの楽曲でありながら、)高い演奏力がまったくもったいない。
次のアルバムではプロデューサーでも代えて、押さえるところ押さえてもっとポップよりに仕上げれば、
もう少し売れて本当にシーンを揺るがすかもしれないけれど、今のままだと学生バンドの延長線上。
ただ、自分たちのやりたいようにやるという意気は好感が持てるので、
次のアルバムがどっちに転がるかとても期待。
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次はTHE MIGHTY MOGULS の DOIN’ THE WHOOP-DE-DOO WITH

シンプルでオールドファッションなロックンロールやR&B調の、
メロウとか泣きとかとから20億光年も離れて、明るくて能天気で難しいことは何もなし。
しゃがれてパワフルな女性ボーカルからはセクシャルな部分はまったくなし。
短め(逆にシンプルな曲はそんなに長く引っ張れないか)のアップテンポな曲がどんどん羅列されていく。
ドライブがてら1枚聴きとおすにはいいのだけれど、これが何枚も続くとどうかなぁ。
と自身の忍耐度を想像しながら、別のアルバムも聴いて見たいと思ったりする。
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で、真打はサカナクションのkikUUiki

とても偏差値の高い音楽。若く、青々しい。
先日、CSをザッピングしていたら、リーダーの山口君が
「僕たちは、インディーズでもアマチュアでもなく、メジャーでやっているので、
日本の音楽シーンにコミットしていかなくてはならない義務がある」
という旨の発言をしていて、ひっくり返るほど驚いた。
「その志や、良し」である。
日本の音楽シーンをサカナクションが引っ張っていくことがあっても、
おかしくない実力と将来性を彼らに感じたりする。
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しばらくはJ-popでホバリング。
現在進行形の音楽って、楽しい。